賃貸物件を借りるとき、多くの人が通るのが「入居審査」。
「お金をちゃんと払えるか」「問題のない入居者か」を不動産会社や大家さんが判断する大切なステップです。
しかし、この審査に落ちてしまうことも珍しくありません。
審査に落ちた時、大抵の場合理由は明かされないので「どうして落ちたのかわからない…」という声も多いのです。
この記事では、賃貸物件の審査で見られる6つの項目と、審査に通りやすくするためのコツをわかりやすく解説します。初めて賃貸契約をする人も、過去に審査で苦労した人も、ぜひ参考にしてください。
賃貸物件に申し込むときの審査って何?
賃貸物件を契約する前には、ほぼ必ず「入居審査」が行われます。
審査の目的は主に以下の2つです。
- 家賃を滞納せず支払えるか確認する
- 近隣トラブルや契約違反を起こさない人物か判断する
審査は大家さんや不動産会社だけでなく、保証会社が行うケースがほとんど。
保証会社は入居希望者の信用情報をもとに、支払い能力や過去のトラブルの有無をチェックします。
審査に落ちることはある?見られる項目7つ紹介
「過去に問題を起こしたことがある」「収入が不安定」などの理由で、審査に落ちることはあります。
ここからは、審査で特によく見られる6つの項目について解説します。
ライフライン滞納歴
電気・ガス・水道などのライフライン料金を過去に滞納していた場合、入居審査に落ちてしまう可能性があります。
家賃保証会社そのものは、ライフラインを滞納した過去を知ることはできません。
しかし、例えば以前住んでいた賃貸物件で滞納していた→以前の管理会社と今回申し込む管理会社が同じという場合、料金の支払いを滞る可能性のある人物ということがばれています。
この場合、信用が得られなくて審査に落ちることがあります。
携帯電話未払い
スマホの料金や端末代を分割払いしている場合、これも立派な「信用契約」です。未払いがあると信用情報に傷がつき、審査に悪影響を与えます。
特に最近では、携帯料金の滞納が原因で審査に落ちるケースが多いのです。
「若い頃未払いだったけど、結構前の話だし大丈夫だろう」と安心していると、まさかの審査落ちでがっかり…なんてことにもなりかねませんよ。
クレジットカード滞納歴
クレジットカードの支払いを延滞すると、個人信用情報に記録されます。
1〜2回の軽微な遅延でも、保証会社によってはマイナス評価となることがあります。長期滞納はもちろん、債務整理や自己破産歴がある場合は審査が厳しくなります。
収入
家賃は収入の3分の1程度に抑えるのが望ましいとされます。
例えば月収15万円で家賃10万円の物件を申し込むと、「支払いが厳しいのでは」と判断され、審査落ちする可能性が高いです。安定した収入と、家賃負担率の低さが重要です。
勤務歴
正社員で長く同じ会社に勤めている人は評価されやすい傾向にあります。逆に、転職したばかりやアルバイト・パート勤務の場合は、収入が安定していないとみなされ、審査が厳しくなることもあります。
年齢
年齢そのものが理由で審査に落ちることは少ないですが、高齢者の場合は健康面や生活サポートの有無などが考慮されることがあります。また、学生や未成年の場合は保証人が必須になることが多いです。
賃貸物件の審査に通りやすくするには?
「審査に落ちたらもうダメ…」というわけではありません。
これから紹介する方法を押さえておけば、次回の審査通過率を高めることができます。
未払いのものがあればすぐ支払う
携帯料金やクレジットカード、光熱費など、未払いがある場合は早急に清算しましょう。
滞納記録は時間が経てば消える場合もありますが、直近の未払いは審査で大きくマイナス評価されます。
連帯保証人を付ける
自分一人では審査に通らなくても、連帯保証人を付ければ契約できるというケースもあります。特に親族など信用度の高い保証人がいれば安心ですね。
連帯保証人は頼みづらいイメージもありますが、法律が変わり限度額についての規定もできました。
説明をきちんとすれば、理解を示してくれるはずですよ。
収入に見合った物件を申し込む
理想の物件があっても、収入に対して家賃が高すぎると審査に通りにくくなります。
目安は「月収の3分の1以下の家賃」。たとえば月収18万円なら、家賃は6万円以内がおすすめです。
勤務先や雇用形態を安定させる
もし可能であれば、審査申し込み前に一定期間勤務を続けて安定した雇用実績を作っておくと有利です。
転職直後の場合は、内定通知や雇用契約書を提示して安定収入を証明できるようにしましょう。
審査に落ちた時の対処法
審査に落ちたら希望の物件はあきらめるしかない!?
いえいえ、そんなことありません。
ここからは、入居審査に落ちてしまったときの対処法についてお伝えします。
保証会社を変えてみる
保証会社によって審査基準が異なります。
過去に落ちた保証会社がある場合は、別の保証会社を利用できる物件を選ぶと通過する可能性が高まります。
保証会社をつかわない物件を探す
保証会社が必要ない物件もあります。
その場合、連帯保証人を立てることになる場合がほとんどです。
親族に保証人を頼める場合は、保証人付きの契約を検討しましょう。
口座残高を大家に見せて説得する
まれですが「通帳の残高が〇〇〇万以上なら契約可能」という入居条件を出す大家もいます。
筆者がが仕事で経験したパターンは「300万円以上」という金額でした。
貯金があれば保証会社を通さなくてもしっかり家賃を払ってくれるだろうと考える大家も多いので、その方法で審査を通せるか相談してみましょう。
親に契約してもらう
入居者と契約者が別々でも可能な場合、親に契約してもらいましょう。
親が仕事をしていて審査にも問題なく通るのなら何の心配もいりません。
社会人になってからでも親に契約してもらうという人、意外と多いですよ。
入居審査で大家と面談!?服装や気を付けたいマナーについて
稀にあるのが、入居審査で大家と面談が必要という物件。
正直気後れする…と感じる方も多いですよね。
でも大丈夫、当日の振るまい方についてご紹介していきます!
当日は清潔感のある服装で
まず、清潔感のある服装はマストです。
ちょっとヤカラっぽかったり、部屋着のようなだらしない恰好をしていると
この人本当に家賃払えるのかな?部屋を綺麗に使ってくれるのかな?
と心配させてしまう危険があります。
服装はカジュアルな服装でも構いませんが、清潔感を意識して人を不快にさせない格好をしていきましょう。
失礼な態度は絶対にNG!好感度を意識して
挨拶をろくにしなかったり終始仏頂面だったり…
そんな態度で審査に通るのは難しいでしょう。
喋るときはハキハキと、表情もにこやかにして、好感度を上げることを意識するといいですね。
同居人がいるなら必ず同席させよう
婚約者や友人とルームシェアする場合、同居人と面談へ行くようにしましょう。
もし無断欠席したら、大家からすると「大切な面談なのに欠席するのか!?」と嫌な気持ちになって当然です。
もし体調不良などで行けなくなった場合も、必ず事前にリスケした方がいいのかお伺いを立てた方がいいでしょう。
まとめ
賃貸物件の審査は、支払い能力や信用情報、生活の安定性など、さまざまな面から総合的に判断されます。
ポイントは以下の通りです。
- ライフラインや携帯料金、クレジットカードの滞納はNG
- 収入と家賃のバランスが重要
- 勤務歴や雇用形態の安定も評価ポイント
- 保証人や保証会社の選び方で結果が変わることもある
もし審査に落ちたとしても、原因を見直し改善すれば、次のチャンスで通過する可能性は十分にあります。
「なぜ落ちたのか」をしっかり把握し、計画的に準備して、理想の新生活をスタートさせましょう。
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